1N(ニュートン)とは? ちょっと一服(^_^;)
最近、知人から事務所ビルの床荷重について聞かれたときの話です。
一般的には、事務所ビルの床荷重は300kg/㎡~500kg/㎡程度と思われますが、知人の会社が所有するビルはやや築年の古いものでしたので、建築の専門家に聞いてみました。
その結果、当時(約20年前)は建築基準法上300kg/㎡だったとのことでした(なお、建築基準法は最低基準を定めたものです)。これは現在もほぼ同じとのことで、現在は2900N(ニュートン)/㎡という表示に変わったとのことでした。
「N(ニュートン)」て何だ?と思い聞いてみました(高校の物理で習っているとは思いますが忘れてしまいました)。
それによると、我々が通常使用している「kg」というのは「質量」の単位で、「N(ニュートン)」は「重さ」の単位とのことでした。
わかりやすい例でいえば、月面では物体の重さが地球上の約1/6になります。でも物体そのものが変化するわけではありませんので、「質量」は変わりません。違いが何かといいますと、「重さ」とは実はその物体にかかる「重力」のことなのです。この力を表す単位が「N(ニュートン)」なのです。
月面の例でいえば、「重力」が地球上の約1/6になるということです。一方、「質量」はその物体を特徴づける量であって、同じ物体である限りは変わりません。「重力(万有引力)」は、二つの物体間に働く引力で、その二つの間の距離とそれぞれの物体の性質とに応じて働く力なのです。
具体例でいえば、地球上で「質量」600gの物体の「重さ(重力)」は約6N(ニュートン)ですが、月面上で「質量」600gの物体の「重さ(重力)」は約1N(ニュートン)ということです。
「重さ(重力)」を「N(ニュートン)」で表すには、「質量」に「重力加速度」〔地球では9.80665m/s2(メートル毎秒毎秒)〕を乗じて求めますので、
1kgf(kg重) = 9.80665N(ニュートン) ということになります。
なお、「重力加速度」は加速度の単位としても用いられており、重力加速度と同じ加速度を1Gと表現しています。
1G = 9.80665m/s2 ということです(ただ、Gは国際単位系(SI)の単位ではありません)。
「建築基準法に基づく政令・告示等における計量単位の国際単位系(SI)移行への対応について」(平成11.9.22住指発499)では、1kgを9.80665N(ニュートン)と読み替えることとされておりました。
現行建築基準法上の床設計用の積載荷重基準は、
・住宅の居室など 1800N/㎡
・事務室 2900N/㎡
となっていますので、
・住宅の居室など 約180kg/㎡(≒1800/9.80665)
・事務室 約300kg/㎡(≒2900/9.80665)
ということでしょうか。
ただ、事務所などでは、重量物を積載しても対応できるよう、最低基準ではなく、4900N/㎡(約500kg/㎡)程度にすることも多くなっているようです。
「床荷重」につきましては、不動産鑑定評価基準上も、「建物に関する個別的要因」の「設計、設備等の機能性」という項目の中で留意すべき事項のひとつですので、建物の鑑定評価をする上では確認すべき事項となっています。
では(^E^)
一般的には、事務所ビルの床荷重は300kg/㎡~500kg/㎡程度と思われますが、知人の会社が所有するビルはやや築年の古いものでしたので、建築の専門家に聞いてみました。
その結果、当時(約20年前)は建築基準法上300kg/㎡だったとのことでした(なお、建築基準法は最低基準を定めたものです)。これは現在もほぼ同じとのことで、現在は2900N(ニュートン)/㎡という表示に変わったとのことでした。
「N(ニュートン)」て何だ?と思い聞いてみました(高校の物理で習っているとは思いますが忘れてしまいました)。
それによると、我々が通常使用している「kg」というのは「質量」の単位で、「N(ニュートン)」は「重さ」の単位とのことでした。
わかりやすい例でいえば、月面では物体の重さが地球上の約1/6になります。でも物体そのものが変化するわけではありませんので、「質量」は変わりません。違いが何かといいますと、「重さ」とは実はその物体にかかる「重力」のことなのです。この力を表す単位が「N(ニュートン)」なのです。
月面の例でいえば、「重力」が地球上の約1/6になるということです。一方、「質量」はその物体を特徴づける量であって、同じ物体である限りは変わりません。「重力(万有引力)」は、二つの物体間に働く引力で、その二つの間の距離とそれぞれの物体の性質とに応じて働く力なのです。
具体例でいえば、地球上で「質量」600gの物体の「重さ(重力)」は約6N(ニュートン)ですが、月面上で「質量」600gの物体の「重さ(重力)」は約1N(ニュートン)ということです。
「重さ(重力)」を「N(ニュートン)」で表すには、「質量」に「重力加速度」〔地球では9.80665m/s2(メートル毎秒毎秒)〕を乗じて求めますので、
1kgf(kg重) = 9.80665N(ニュートン) ということになります。
なお、「重力加速度」は加速度の単位としても用いられており、重力加速度と同じ加速度を1Gと表現しています。
1G = 9.80665m/s2 ということです(ただ、Gは国際単位系(SI)の単位ではありません)。
「建築基準法に基づく政令・告示等における計量単位の国際単位系(SI)移行への対応について」(平成11.9.22住指発499)では、1kgを9.80665N(ニュートン)と読み替えることとされておりました。
現行建築基準法上の床設計用の積載荷重基準は、
・住宅の居室など 1800N/㎡
・事務室 2900N/㎡
となっていますので、
・住宅の居室など 約180kg/㎡(≒1800/9.80665)
・事務室 約300kg/㎡(≒2900/9.80665)
ということでしょうか。
ただ、事務所などでは、重量物を積載しても対応できるよう、最低基準ではなく、4900N/㎡(約500kg/㎡)程度にすることも多くなっているようです。
「床荷重」につきましては、不動産鑑定評価基準上も、「建物に関する個別的要因」の「設計、設備等の機能性」という項目の中で留意すべき事項のひとつですので、建物の鑑定評価をする上では確認すべき事項となっています。
では(^E^)
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