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東日本大震災・福島原子力発電所事故に思うこと

東日本大震災から3ヶ月になりますが、被災者の方々にはあらためてお見舞いを申し上げます。

さて、この間、我々日本人はいろいろなことを考えさせられたのではないかと思います。マスコミでもネットでも、いろいろなお立場の方々がいろいろなことを発言・発信しています。何が本当で何が本当でないのか、猜疑心も沸いてきます。

そこで今日は、「節電は何のため、誰のため?」を考えてみたいと思います。
私自身が勘違いしていたのは、「原子力発電所の事故が大変なので、節電して協力しよう!」と、自己犠牲のつもりで、LED電球を買い求めたり、照明を暗くしたりしていたのですが、これって誰のためでもなく、単なる「自己満足」で「自分のため」にしかなっていないような気もします。
そもそも福島原子力発電所は「東京電力」の発電所であって「東北電力」の発電所ではありません。(アタリマエ)ですから、東京電力管轄の私たちが節電することで被災者の方々に何のメリットもありませんし、東京電力も電力販売の売上が落ちて経営が一層困窮するはずなので、正しくは東京電力は「発電可能なギリギリの線で使っていただくのがありがたい。」というべきなのではないのでしょうか。もちろん、停電にならないセーフティマージンは取らなければなりせんが、昨今の使用量は供給可能量の80%以下もざらです。

ではなぜ国を挙げて「節電」と東電のみならずマスコミも騒ぐのでしょうか・・・。
「原子力発電が無いと、供給が不足して、皆さん不便でしょ?」
「原子力発電ならコストが安いのに、火力ではコストも高いし、CO2も排出するので、環境にも悪いですよね?」
ということですよね。
これって、本当に、本当なんでしょうか。
本当?その1・・・原子力発電が無いと供給量不足?
     →実は、この夏も、来年も、本当は余裕で足りるんでは
      ありませんか?
      確かに発表されている数値ではギリギリに見えますが、
      その数値は本当なのでしょうか?
      発表しているのは誰でどこですか?信用できますか?
      最初は「全然足りない」って言っていたのに、
     「頑張ったらギリギリまで来ました!」って
      頑張った感じ、努力した感じを出してますが、
      それって本当でしょうか?
本当?その2・・・原子力発電はコストが安い?本当ですか?
      それって「今はね」「だって先のことは考えていないもーん」
      ということではないのでしょうか?
      廃炉の費用とか、核燃料廃棄物の処理費用とか、ちゃんと
      見積もっていたのでしょうか?
      要するにトータルのコストで見て、火力や太陽光発電よりも、
      本当に安いのでしょうか?
本当?その3・・・温暖化対策のためには原子力が不可欠?
      原子力発電って、トータルで見て、本当に温暖化対策になる
      のですか?
      それを言っているのは誰ですか?そのヒトタチは信用できる
      ヒトタチでしょうか?
      東京大学を出てテレビに出ている教授たちは、国民のために
      本当のことを言っているのでしょうか?
      まさか「原子力ムラの住人たち」の既得権益のために、カネ
      もらって言わされているとか、もしくは原子力教という、
      まるでオウム真理教のような宗教を盲信して、国民に布教
      しているのではないでしょうか?

・・・というのは、私自身が最近まで、「それでも原子力は必要なのだ!」と信じていたからなのです。

私の今考えている真実とは、ここに書くのもとても恐ろしいお話しですが、実際に今回の福島原子力発電所事故によって避難が必要な方々は、福島県民およそ200万人のうち、都市部の福島市・郡山市・伊達市・いわき市をほぼ全て含む全域、およそ100万人の皆さまが住む地域なのではないか、しかしながら、政府も東京電力もその事実は百も承知、二百も合点ではありながら、「だってそんなこと言ったらパニックになるし、だいたい避難させられるわけ無いじゃん!!」と開き直って、「とりあえず過疎地の放射線の濃いところだけ、やっとこう。」としているのではないか、ということです。
あれ、もしかして皆さんお気づきだったんですか?気がついていなかったのは僕だけ?
あれ、誰ですか、「オトナはそんなこと言っちゃいけない。」「知っていても言わないほうがいいことが世の中にはあるんだぜ?」なんて言っているのは・・・?
「それは風評被害をあおる」「けしからん」・・・本当に「風評」でしょうか?「国際基準に照らして避難しなければいけないのはどれくらい以上でしたっけ?」「今の日本の基準は国際基準の何倍ですか?」「いま事故後何ヶ月経っていますか?」「福島県産品を子供たちの給食に与えて、何かあったときの責任は誰が取りますか?」

私たちは、それで、いいのでしょうか。

私たち40代以上の人間には、もしかしたらそれでいいのかもしれません。
いずれ癌になる確率もそうは高まらないでしょうし、気にするほどではないかもしれません。

ですが、妊婦さん、これから大人になる子供たち、特に10代のお嬢さん方にも、それでいいのでしょうか?
「福島県出身だから、子供をちゃんと産めないかもしれないから、お嫁に行きづらい。」なんて、悲しすぎる、残酷な将来の可能性(危険性)を、与えていいのでしょうか?
われわれ大人世代に、子供たちの将来を奪う権利があるのでしょうか・・・?

考えすぎなんでしょうか?
でも、いま、この震災と原発事故の機会に、わが国のエネルギー政策とか、国のカタチとか、政治と官僚のあり方とか(今回は主に経済産業省=以前の通商産業省)を考えずに、いつ考えるのでしょうか?
東京電力をそのままにしておいていいのでしょうか?
公害企業のチッソのように、長年生かさず殺さずで原子力損害賠償をさせる建前で存続させるのがいいのでしょうか?
発電・送電の分離とか、電力のより一層の自由化とか、賠償責任会社は分離して東京電力は解体するとか、いろいろな議論があってしかるべきなのではないでしょうか。

長くなりましたがもう一つ、「電気料金の値上げは致し方ない。」のでしょうか。
ついこの間まで、僕もそう思っておりました。「被災者のためになるなら・・・値上げ容認かな。」
ですが、本当に電気料金の値上げは必要なのでしょうか??
日本の電気料金は、そうでなくとも世界一高いという説もあります。
日本の電気料金の半分ほどで電力供給している先進国はたくさんあります。
もしかして、電気代、ぼったくられていたのではありませんか?
誰も「電気代が高いよ!」と文句を言わなかったのをいいことに・・・・。
あるいは「どこかの国みたいにたびたび停電になってもいいんですか?」という恫喝に負けて・・・
電気代の値上げは、被災者に使われるのでしょうか?本当ですか?原子力ムラのヒトタチに中間搾取されませんか?

私たちは騙されていたのではないでしょうか?
わかっていて許してきたのでしょうか?
まさか前首相が原子力ムラに言われて世界中に「CO2を25%削減します!」「そのためには原子力をもっと推進します!!」「どう?かっこよかった?」とか言ったんじゃないですよね?

今後も良く考えて発言し、行動したいと思います。
(>T<)
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コメント

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まさにおっしゃるとおりだと思います。
ここ3ヵ月間の震災以後の状況を見てますと、何を信じていいのかわからなくなることがあります。
日本の統治機構そのものが今やメルトダウンしつつあるように感じます。何処に問題があり、何を変革しなければいけないのかは、広範囲に及びますので一概にいうことはできませんが、その重要なひとつに、現役キャリア官僚の古賀茂明さんが最近出版された「日本中枢の崩壊」(講談社、2011.5.23)で述べているようなことがあることは確実です。東電問題を含め日本の統治機構の中枢で何が起こっているのかがよくわかります。
責任をとらないということは、決断もできないということですので、危機的状況からの展望も開けないということだと思います。少なくとも決断のできるリーダーをいただきたいものです(ただ、何の信念も考えもない無能なリーダーが行なった受け狙いの決断はここでいう真の”決断”とは異なります)。
ちょっと前にも、東日本大震災復興構想会議の五百旗頭議長が、日本記者クラブで会見し、歴史家の視点を持って復興に取り組む考えを強調され、応仁の乱などを振り返り、「国中が血で血を洗う争乱で乱れに乱れた。今の首相がバカかどうかという問題のレベルではなかった。」と述べ、菅首相の資質を問うべきではない、というような認識を示したという記事がありました。どのような話の流れの中で言ったことなのかよくはわかりませんが、この人も何かピントずれした学者だな~と感じます。
応仁の乱についての詳細は省きますが、そもそもの原因は、室町殿たる8代将軍足利義政に統治能力が全くなく(東山文化など文化面では優れた才能を有していたが、政治的には無能)、有力守護同士が争っているような状況の時代にあって、早く隠遁生活を送りたいがために僧籍に入っていた弟に禅譲を持ちかけて還俗させた(後の足利義視、後見人となったのが細川勝元)はいいが、正妻日野富子(悪妻・強欲で有名)との間に実子ができ(足利義尚)、富子が義視への禅譲を阻止するべく山名宗全に接近し、将軍家の家督争いが、全国の守護大名を勝元派と宗全派に2分して対立したことなどによります。
問題は、時の為政者、足利義政の無責任、政治的無能、悪妻で強欲な正妻等々にあったのであって、時の為政者及びその周りがバカかどうかということは大変な問題なのです(義政にも同情すべき点はありますが為政者である以上は理由になりません)。
中国の儒教には天人相関説といって、争乱などの人災のみならず自然災害も君主の不徳がもたらすものだという考えがあります。
義政の時代にも大飢饉があり、洛中だけで8万人以上の餓死者がでたといいます。そのとき義政は何をしていたかといえば、ほとんど対策らしい対策は行っておりませんでした。それどころか、将軍公邸ともいうべき花の御所を造っていたのです。しかも、その膨大な費用は税金として徴収して。それだけでなく、そのようなときに趣味のための物見遊山に出かけてもいます。あまりのことを見かねて時の後花園天皇が義政を諌めましたが効き目はなかったようです。
応仁の乱が始まり長期化するにしたがい、京都は瓦礫の山と化していくことになります。では形だけとはいえ、時の為政者、室町殿義政は何をしていたのでしょうか。中立かと思えば、勝元につき、富子に反対されれば、また中立に戻り、とよくわかりません。信念とかはほとんど持っていない方だったのでしょう。
一方、後花園天皇は、これは大名同士の私闘であるという立場を崩さず、どちらにも利用されないよう、頑固に中立を守ります。武力もないのに中立を守るというのは、実は大変難しいことで、後花園天皇は大変立派な責任感のある君主だったのだと思います。
今回の震災でも、天皇皇后両陛下の行動には、大変頭が下がりました。あらためて敬意を表します。
それに比べて、時の為政者はどうでしょうか。五百旗頭議長がいうように「国中が血で血を洗う争乱で乱れに乱れた。今の首相がバカかどうかという問題のレベルではなかった。」したがって、今「その資質を問うべきではない」などといえるでしょうか。しかも、応仁の乱などを引き合いに出してでの上です。
五百旗頭議長は歴史家の視点を持って復興に取り組むそうですが、上記を考慮しても歴史に学んでいる方なのか疑問です。
危機的状況下でこそ、リーダーの資質が問われるのです。いや、問われるべきなのです。
震災前に流行った伊達直人シリーズに、「馬場に見守らているのが伊達直人、馬鹿に見守らているのが菅直人」「正体を語らないのが伊達直人、詳細を語れないのが菅直人」というのがありましたが、いい得て妙です。傑作だと思います。
しかし、これではいけないのではないかと思います。
発言と行動、決断と実行、さらに責任、これらが今の日本ではあまりにも軽視され過ぎているのではないかと思います。
(怒れる国民より)
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